川遊びで感染、死亡例も レプトスピラ症の予防3ポイント
川遊びで感染、死亡例も レプトスピラ症予防3ポイント

子どもたちにとって待ちに待った夏休みが始まった。川遊びなどレジャーの計画を立てている家庭も多いが、自然との接触には注意が必要だ。ネズミなどの排せつ物で汚染された水や土壌を介して傷口や粘膜から感染する「レプトスピラ症」は、沖縄が全国の症例の半数を占める。県は軽装での川遊びを控えるよう注意を呼びかけている。

感染経路と症状

レプトスピラ症は傷口や目、鼻の粘膜から菌が入ったり、汚染された水を飲んだりすることで感染し発症する。ネズミやイノシシ、マングースなどが保菌動物とされ、全てのほ乳類に感染の可能性があるが、人から人へ感染することはない。

感染初期は発熱や筋肉痛などインフルエンザによく似た症状が出る。治療が遅れると重症化して黄疸や腎不全を生じ、最悪の場合は死に至ることもある。

県内の発生状況

県内での2025年の発症件数は28件。うち8~9割が川遊びでの感染とみられ、感染者の多くが傷のある状態で川に入っていた。月別では8~9月が年間の4分の3を占めており、発症までの期間を考慮すると、多くが夏休み中に感染したと考えられる。

レプトスピラ症は亜熱帯や熱帯地域で多く発症し、国内の症例の半数は暖かい沖縄に集中する。県内の症例のうち、本島北部や八重山地域での発生が9割。カヌーなどのガイドが発症する例もある。

予防の3ポイントと早期受診

感染を防ぐために重要なのは、①体に傷がある場合は川遊びを控えること、②川で傷をつくらないよう露出を抑えた服装にすること、③川の水を飲まないことの三つ。膝下や足の裏のけがを防ぐため、はだしで川に入らず、マリンブーツを履くことが推奨されている。

予防と同様に重要なのが病院の早期受診だ。県保健医療介護部の岡野祥主幹は「症状が出たらすぐに病院を受診し、『川に入った』と医師に伝えて」と呼びかける。患者からの情報提供により適切な治療ができ、重症化を防ぐことにつながるという。

県はリーフレットの配布や、観光ガイド向けの講習を通じて感染症の周知に努めている。