大浜一郎県議(沖縄自民・無所属)が石垣市の集会で「極左暴力集団なんかが全部支えている」と発言したことについて、琉球新報のファクトチェックで誤りと判断した。警察庁が「極左暴力集団」として挙げる主要3党派や玉城氏の選挙母体は組織的支援を否定しており、県警も「警察も認めた」という発言を認めていない。
発言の内容と根拠
大浜県議は8日、石垣市内で開かれた知事選立候補予定者を支援する集会で「玉城デニー知事なんて方は、彼を支えている勢力はいったい何なんだ、といつも思っている。最近になって分かった。警察も認めた。極左暴力集団なんかが全部支えている」と述べた。本紙記者の取材による演説音声で確認された。
主要3党派と選挙母体は否定
警察庁の「極左暴力集団の現状等」(2026年3月)によると、「極左暴力集団」は社会主義革命・共産主義革命を目指し、「平和な民主主義社会を暴力で破壊することを企てている集団」とされる。主なセクトとして「革マル派」「中核派」「革労協」が挙げられている。
玉城氏の選挙母体「県民と歩む会」は「極左暴力集団」は選挙母体に「一切参加していない」と回答し、推薦や人員・資金提供などの組織的支援についても「一切ない」と否定した。
中核派(前進社沖縄支局)は「支持と表明したことは一言もない」と答え、オール沖縄についても「僕らとは相いれないと思う」と話した。革マル派の解放社沖縄支社は「(玉城氏支援は)全くない。選挙で何かをやろうとする立場ではない」と説明。革労協(解放派)も「(玉城氏とは)立場が違う。(選挙で)特定の人を応援することはない」と答えた。
「警察も認めた」も誤り
大浜県議は発言の根拠を県議会での県警答弁としている。井澤和生・沖縄県警本部長は県議会6月定例会などで「沖縄の基地反対・抗議活動を行っている者の一部には、極左暴力集団も確認している」と答弁していたが、選挙での支援には触れていない。
本紙の確認に対し、沖縄県警は「答弁した通りだ。基地反対運動をしている一部に確認しているという答弁で、それ以上でもそれ以下でもない」と説明。大浜県議の発言については「議員個人の発言については答える立場にない」とした。
オール沖縄会議も否定、大浜県議は撤回せず
辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は革マル派などについて「当会議に加盟したことはない」と回答し、資金提供や人員派遣なども「受けたことはない」としている。中核派の沖縄支局は辺野古での抗議行動への参加を認めたが、「年に3、4回行きたいが、なかなか行けていない」としている。
大浜県議は琉球新報の取材に「『警察も認めた』と言った。県警答弁の範囲を超えて発言したつもりはない」と説明。「全部」という表現について「八重山では『みんなで』という意味で『むーるさーり』と言うことがあるが、そういうニュアンスだ。(極左暴力集団も)含めて『みんなで』という意味だった」と話した。その上で「活動の現場にいるということは玉城氏を支えていると誰もが思う」と述べたが、14日時点で発言を撤回していない。