スパイスのハーモニー奏でる「穀雨Curry」、那覇・首里で営業中
スパイスのハーモニー奏でる「穀雨Curry」、首里で営業中

那覇市首里汀良町に位置するカレー店「穀雨Curry」は、シンガー・ソングライターの鈴木大司さん(52)が営む。スパイスの奥深さに魅せられた鈴木さんは、高校時代から続ける音楽活動とともに仕事の柱にしようと、2024年に同店を開店した。

看板メニューとこだわりのスパイス

店名と同じ「穀雨カリー」(1200円)は、20種類以上のスパイスを使用しながらも親しみやすい味わいの欧風チキンカレー。インド風の「バターチキンカリー」(同)は、ヨーグルトに漬けた鶏肉と炒めタマネギ、トマトの酸味がコクと香りを醸し出す。薬膳に似た「ポークヴィンダルカリー」(同)は、酢漬けの豚肉と滋味深いスパイスを使った通好みの一品だ。

いずれも粉にひかず、実のままのホールスパイスを主に使用。看板メニューは3種盛りの「ユニバース」(1600円)で、奥深さを宇宙という名に込めた。ドリンクはクラフトスパイスソーダ(600円)がおすすめで、8種類のスパイスを煮出したシロップを溶かし、キウイをのせた爽やかな後味が特徴だ。

沖縄での歩みと音楽活動

鈴木さんは静岡県出身。病気療養のため沖縄に移住し、約10年間、韓国・イタリア料理店のコックを務めた。スパイスカレーの名著を読んで試作を重ね、豊かな味にほれ込んだという。2022年には那覇市の飲食店を昼に間借りしてカレー販売を始め、その後、首里の空き店舗で開業した。

ミュージシャン名「KOKUU」としてアルバム3枚をリリースしており、音楽とカレーの共通点について「正解がなく、試行錯誤した分だけ多様なものが作れる」と語る。新スパイスの導入や唐辛子の質を高めるなど、調理法も進化している。

今後の挑戦

「研究室で実験するようにスパイスを足し引きするのが楽しい。スタジオでセッションをしているよう」と鈴木さん。香辛料のハーモニーを生み出そうと、挑戦は続く。

営業は水~土曜の午前11時~午後8時(ラストオーダー午後7時)。テイクアウト可、駐車場あり。