箏曲グランプリに小畑明加さんと神谷優雅さん 初挑戦で入賞
箏曲グランプリに小畑明加さんと神谷優雅さん 初挑戦で入賞

2026年度伝統芸能選考会「箏曲の部」のグランプリ選考が18日、那覇市久茂地のタイムスホールで行われ、応募者5人が全員受験し、審査の結果、2人が入賞した。

初挑戦の神谷さんが入賞

高校教員の神谷優雅さん(29)は初挑戦で入賞を飾った。最高賞を手にした2年前、その前年の不合格を乗り越えた経験があった。「慢心があった」との反省が今回の原動力となった。

この2年間、引き続き教訓を胸に弾き方、歌唱を磨いた。課題3曲の中で重視したのは箏の曲「六段菅攪」。歌のない曲だが「確実な手さばきが次の歌物の響きを生む」と信じ稽古を重ねた。「師匠3割、生徒7割」という師の教え通り、主体的に芸と向き合った。

「最高の演奏ができた」と笑顔を見せ、「今後も研さんを重ね活躍の場を広げたい」と意気込んだ。

選考評と入賞者

【選考評=屋嘉比桂子選考委員】自由選択の「大昔節」は日々の稽古量の積み重ねが必要です。審査の緊張する中で集中力を持続しながら長い曲を完奏することは容易なことではありませんが、力を発揮し最後まで演奏を終えた方がいて頼もしく思いました。

抽選による「段の物」の「六段菅攪」は難曲ですが、箏の奏者にとってなじみ深い曲です。特徴的に、弦を押し込んで音程を変える「折絃」が多く、その技法の音高に変化を付ける工夫が必要だと思います。

また「三段目」や「六段目」はリズムの変化を伴うので「注意書き」は順守しなければいけません。その条件を踏まえてリズムよく演奏している一方で、細かい音表現である「小弾き」が生かせずに音にメリハリがなく、また折絃の技法による音高に違和感がありました。

同じく抽選による「二揚」の「干瀬節」は、「本調子から二揚」へ調絃を移行しますが、難なく調絃は仕上がっていました。ただ、歌の音程や節回しについては、さらに理解を深めるためにもう一度しっかり研究・検討していただきたいと思います。

入賞者は次の通り。(敬称略、受験番号順)

  • 小畑明加(23)=那覇市
  • 神谷優雅(29)=名護市