対馬丸撃沈82年、那覇の小桜の塔で慰霊祭 遺族ら犠牲者に祈り
対馬丸撃沈82年 小桜の塔で慰霊祭 遺族ら祈り

アジア太平洋戦争中の1944年に米潜水艦に撃沈され、学童ら1484人(氏名判明分)が犠牲となった対馬丸事件から22日で82年を迎えた。那覇市若狭の慰霊塔「小桜の塔」では、対馬丸記念会主催の慰霊祭が営まれ、遺族や家族連れらが焼香し、犠牲者に静かに祈りをささげた。

慰霊祭で焼香する家族連れ

慰霊祭には、遺族や子ども連れの参列者が訪れ、午後0時6分から焼香が行われた。会場となった小桜の塔には、犠牲になった学童らの名前が刻まれており、参列者たちは一人ひとり手を合わせていた。

82年経ても続く継承の取り組み

対馬丸記念会は毎年この時期に慰霊祭を開催し、事件の記憶を次世代に伝える活動を続けている。関連行事では、比嘉正詔代表が「平和の願い次代に」と継承への決意を述べたほか、語り部の叔母とともに参加した仲松さんは「次は私たち」と決意を胸に語った。

また、前代表理事の高良政勝さんは「バトン渡せた」と継承の手応えを感じている様子を見せた。真栄城さん親族は「おじの記憶『忘れない』」と子や孫とともに祈り、参加者たちは亡き家族を思い、悲劇を語り継ぐ誓いを新たにしていた。