ノイズ・バリュー社の月1回の「お米ランチ会」で、社員たちが自社製品を使ったアレンジレシピを持ち寄り、商品についての意見交換を行っている。同社は沖縄の素材を使った商品開発やブランディングを手掛け、これまでに500点以上の商品を手がけてきた。
会議室にはカセットコンロやフライパン、鍋などの調理器具が持ち込まれ、まるで厨房のような雰囲気。社員たちはそれぞれ鍋を振りながら料理のポイントを語り合う。
タコスソースで作るイタリアンスープ
この日のメインメニューは、代表の青木元さんが考案した「タコスソースで作ったイタリアン具だくさんスープ」。同社がブランディングした東村産パイナップルをふんだんに使ったタコスソースが主役だ。魚、ホタテ、エビ、ウインナー、ジャガイモ、ブロッコリーをタコスソースで煮込むだけの簡単な料理だが、「簡単なのにおいしい」「具材のだしとタコスソースが合う」と好評だった。
このレシピ考案のきっかけは、小売店からの「タコス以外の作り方はないか」という問い合わせ。夏に売れる沖縄の商品を冬場にも販売できるようにするため、体が温まるスープを思い付いたという。青木さんは「販売現場での売り方をイメージすることもブランディングには重要」と述べている。
ランチ会で商品の魅力を再発見
ランチ会では他にも、パインのドレッシングで食べる冷しゃぶサラダ、モズク麺と生モズクのざるそば、石垣産パインなどが並んだ。社員たちは真剣な表情で味を確かめ、やがて笑顔が広がる。青木さんは「結局みんなで食べると楽しいよね」と語る。
タコスソースの誕生秘話もランチ会で披露された。パイン農家が規格外で処分されるパインを何とかしたいとの思いから生まれたという。普段は別々の場所で働く社員たちが集まり、作り手から売り場、食卓まで思いを巡らせる。このランチ会は新たな商品開発の原動力となっている。