沖縄国際大学英米言語文化学科4年の上地陽(うえち・あさひ)さんが、航空業界のCA(客室乗務員)に内定した。緊張しやすい「緊張しい」の性格をどのように克服し、内定を勝ち取ったのか。上地さんに就活の体験談を聞いた。
CAを目指した理由と就活準備
上地さんがCAを目指したきっかけは、旅行好きの姉と一緒にアメリカ、カナダ、韓国、台湾など様々な国を旅したことだ。「各地を飛び回れる仕事に漠然と憧れていました」と語る。
3年生の夏休みに航空会社のオープンカンパニーへ参加し、具体的にCAを志すように。同時に、航空業界を目指す学生たちが活動する航空サークルにも入会し、客室乗務員などの航空関係の仕事に就いている先輩との交流や勉強会が就活に役立ったという。
ガクチカは鉄板ステーキ店でのアルバイト
学生時代に力を入れたことはアルバイト。現在も鉄板ステーキ店でコックとして働いており、お客さまの目の前で調理するため、調理技術の習得だけでなくコミュニケーション能力も求められる。
お客さまを観察し、県外からの観光客には沖縄の話題、お子さま連れにはパフォーマンスを長めに、海外客には味付けを少し濃いめにするなど、一人一人に合わせた対応を心がけた。この経験は志望動機にも結びつき、「CAもお客さまに合わせた丁寧な接客が重要です。英会話で接客したこともアピールポイントになりました」と話す。バイト前にパフォーマンスの練習を欠かさなかったことも、継続力としてアピールできたという。
面接対策と想定外の質問への対応
緊張しやすい性格で就活当初は悩んだが、キャリア支援課のコンサルタントから「落ち着いて、ゆっくり話すとよい」とのアドバイスを受けた。面接では回答前に「緊張している」と伝えるようにしたのも良かったそうだ。
初めてのオンライン面接では緊張でぐだぐだな回答に終始し不合格に。しかし、数をこなすうちに慣れてきたといい、「なるべく多くの面接を受けた方が良い」と助言する。
航空業界の就活用サイトで過去の面接質問を参考に、志望企業1社当たり約20問の回答を作成。運転中などに声に出して練習もした。準備した回答は本番ではほとんど使わなかったが、「これだけ準備したんだから大丈夫だと自信を持てました」と振り返る。
想定外の質問に直面したことも。「短い飛行時間で最高のサービスができる仕事に憧れている」と答えたところ、「時間が長い方が、よりよいサービスができるのでは」と返され、焦ったという。頭をフル回転させて「時間の長さによって期待の度合いが変わると思うので、航空業界ならではのサービスを学びたい」と回答し、乗り切った。
就活生へのアドバイス
上地さんは「とにかく自分に自信を持ってほしい。面接も準備をすれば大丈夫だし、回数をこなせば緊張も薄れてきます」と話す。同じ業界を目指す仲間がいると互いに励まし合え、前に進みやすくなるという。
大学2年生でTOEIC830点を取得していたことも売りだった。沖国大では750点以上から助成金が出て、単位にもカウントされるため、「早めに受けておくことで就活にも役立ちます」と勧める。
最後に「息抜きも大事です」と強調。東京の企業面接後には山梨県の富士急ハイランドまで遊びに行ったこともあるといい、「精神的にもかなりきついので、意識して息抜きしてほしい」と締めくくった。