首里城正殿の扁額「中山世土」特別展示 県立博物館・美術館で9月30日まで
首里城正殿の扁額「中山世土」特別展示 9月30日まで

2019年の火災で焼失し、今年11月の首里城正殿の完成に向けて県が新たに製作した扁額「中山世土(ちゅざんせいど)」の特別展示会が28日、那覇市の県立博物館・美術館3階特別展示室1で始まった。9月30日まで。

正殿設置前の唯一の展示機会

今回の展示会は、扁額を正殿に設置する前の唯一の機会となる。平成復元時の赤から黄色に変わった地板や、額縁に施された細やかな龍の彫刻などを間近で見ることができる。扁額の試作品や、製作工程を紹介するパネルなども展示されている。

製作に携わった職人の思い

製作に携わった諸見由則さんは「黄色の調合や色出しは朱や黒の漆よりも難しかった。繊細な扁額の彫りなども見てほしい」と製作の苦労や見どころを語った。

那覇市から訪れた女性(57)は「思ったよりも大きく、鮮やかで美しい。非常に細かい部分まで再現していて心に響いた」と感動した様子だった。

展示後の予定と開館情報

扁額は中国皇帝から贈られた書を、琉球の職人が板に移して額縁に仕立てたもの。展示会後は正殿2階の御差床(うさすか)に「輯瑞球陽(しゅうずいきゅうよう)」「永祚瀛壖(えいそえいぜん)」の扁額と三つ横並びで掲げられる。

「中山世土」の扁額は今年10月に正殿に設置される予定。「輯瑞球陽」は27年、「永祚瀛壖」は28年の完成を見込んでいる。

展示会は台風18号の影響で、開会が26日から延期になった。開館時間は午前9時~午後6時。金、土曜は午後8時までで、最終入館はいずれも閉館30分前。祝日と振替休日に当たる場合を除いて月曜休館。