2026年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「舞踊の部」の最高賞選考が8月9日と10日の2日間、那覇市久茂地のタイムスホールで行われ、応募者11人全員が受験した。初日には女踊り「諸屯」と雑踊り「花風」、最終日には二才踊り「前の浜」と「高平良萬歳」の計4演目が披露され、審査の結果4人が入賞した。
合格率36%の狭き門を突破
嘉手納高校3年の小波津乃亜さん(18)は、合格率36%の狭き門をくぐり抜けた。古典女踊り「諸屯」は女性の切ない恋心がテーマの踊りだが、「色気をどう出すのか分からない」と語る。雑踊り「花風」も情愛を込めたもので「一番苦手」と話す。逆に躍動感ある二才踊りが好きで、前の2演目のようにゆっくり踊るのも得意ではないという。
2年前の優秀賞合格後は、この2演目の稽古に時間を割いた。「考えても分からない。とにかく体に覚えさせた」と振り返り、「合格はめちゃうれしい。今後も実力をつけて、グランプリを目指したい」と笑みを浮かべた。
選考委員の講評
宮城裕子選考委員は「今回は厳しい結果となりました」と総括。女踊りについては「特徴的な所作が数多くあります。しなやかな女性らしさや『間』の取り方を心にとどめ、まずは所作をしっかりと体得してください。その上で、ご自身の思い入れが伝わるような表現をより深めていただきたいと思います。また、小道具は体の一部となるよう、常に気を配り丁寧に扱ってください」と助言した。
男踊り(二才踊り)については「『骨に肉をつけよ』という言葉があります。単に力強いだけでなく、しなやかさを兼ね備えることが大切です。力み過ぎや膝のたたみ過ぎを見直し、『間を取ること』と『静止すること』の違いについて改めて考えてみてください。また、同じ男踊りであっても『高平良萬歳』と『前の浜』では曲想が異なり、おのずと表現も違ってくるはずです」と述べた。
その上で「今回入賞された方も、惜しくも逃した方も、これを機にさらに日々の稽古を重ね、精進してください」と締めくくった。
入賞者(敬称略、受験番号順)
- 山根由奈(19)=浦添市
- 﨑山華楓(19)=那覇市
- 賀数あいら(17)=糸満市
- 小波津乃亜(18)=読谷村