高校生の就活、夏休みが正念場 短期決戦で自己分析と企業研究が鍵
高校生就活夏休み正念場 自己分析と企業研究が鍵

7月に企業からの求人票が公開され、高校生の就職活動が本格的に始動した。8月30日には応募書類を提出しなければならず、短期決戦となる。職場見学や志望企業選びなどスケジュールが詰まる夏休みは正念場だ。

専門家は「高校生にとって生まれて初めての一大決心。一人で悩まず、親や先生、支援機関に相談を」と呼びかけている。家族の関わりも重要で、「一緒に企業選びをしたり、働くことについて話し合ったりして職業観を育んでほしい」と説いた。(デジタル編集部・照屋剛志)

自己分析と企業研究が鍵

県キャリアセンターの金城明子センター長は「大人たちが働く職場は就活生にとって未知の世界。不安は大きいが、知ることで解消される」と説明する。知ることとは自己分析と企業研究だ。

自己分析では、好きなこと、得意なこと、苦手なこと、大切なこと、続けてきたことなどを紙に書き出すと共通項が見えてくるという。「自分を表すキーワードを探せば、企業選びだけでなく応募書類や面接でも表現しやすい」と金城さんは話す。

企業研究のポイント

企業研究で気を付けるのは「企業情報の丸暗記で安心しないこと」。テスト勉強ではなく、「この職場で自分の特長をどのように生かすかを考えるのが就活」と指摘する。具体的に、この企業に勤めたらどこで働き、誰に会い、何をしているのかをイメージすることが大切だ。「応募前の職場見学で複数社を比べるのが効果的」とする。

県内は就職から3年以内の早期離職率が全国平均を上回っており課題となっている。「自分が働く姿をしっかりイメージしてほしい」と金城さんは話した。

家族の早期関与が重要

金城センター長は「高校生の就活には保護者や家族のサポートが欠かせない」と強調する。早い段階から関わることで、「自己分析や企業選びといった就活を方向付ける重要な場面で、納得のいく選択ができる」とした。

志望企業を選んだ後に「聞いたことがない会社だけど大丈夫なの?」と就活生を不安にさせる保護者もいるという。金城さんは「意思決定後にアドバイスをしても遅いことが多い。できるだけ早くから関わってほしい」とする。

「小さい頃から弟や妹の世話をするのが好きだった」「知らない大人にも笑顔であいさつできるよね」などの振り返りは自己分析に役立つ。「自分がなぜ仕事を続けているのか」「やりがいは何か」といった働く大人としてのアドバイスもできるはずだ。自分の職場を見せたり同僚に会わせたりする「社会に触れる経験があれば、就活生は自分が働く姿をイメージしやすい」と述べた。

学校によっては夏休みも就職講座を開いており、積極的な参加を促している。応募書類の作成や面接対策などに取り組むことは「テクニックを身に付けるだけでなく、希望企業や就活を知ることになり、不安の軽減にもなる」と強調した。高校生の就活は県キャリアセンターでも支援している。