ライン乗っ取り送金要求、沖縄でも確認 知人装い「5万円代わりに払って」
ライン乗っ取り送金要求、沖縄でも確認 知人装い詐欺

LINEなどのアカウントを乗っ取り、家族や友人、知人になりすまして「PayPay」などの電子決済サービスで送金を求める詐欺の手口が全国で相次いでいる。沖縄県内でも同様の事例が確認されており、実際に送金してしまったケースもあることから、県警が注意を呼びかけている。

同級生を装い「5万円、代わりに払ってもらえない?」

県内在住の40代男性のもとに7月、小学校時代の同級生のLINEアカウントから「ペイペイ使える? 送金限度額が切れちゃってさ。5万円、代わりに払ってもらえない?」というメッセージが届いた。「明日の朝返すから」という文言に「何か緊急のことがあるんだろう」と思い、一度は送金を考えたものの、依頼を断った。

断りのメッセージを送ってから約15分後、同級生が退出したと表示された。「金を貸せないと伝えたことを理由に関係を絶つような相手ではない」と不審に思い、本人に電話すると乗っ取られていたことが分かった。

男性は「だまされないと思っていたけど、自分もだまされそうだった。お金を貸してと言われた時点で、本人に電話をかけるのが一番いい。メッセージだけならだまされてしまう」と話した。

乗っ取られた男性、国際コンクールの投票装う手口

乗っ取られた側の同級生の男性(40)は、知人のアカウントから届いたメッセージをきっかけにアカウントを奪われた。7月、インスタグラムに先輩のアカウントから「知人の子どもが絵画コンクールに参加している」と投票への協力を求められた。

投票画面でLINEのパスワードなどを入力するよう求められ、「ちょっとおかしいとは思ったが、『国際コンクール』だから、ちゃんとしたものなのかなと思った」と振り返る。情報を入力した後、LINEを操作できなくなった。

異変に気付いた知人からの電話で、自身のアカウントから送金を求めるメッセージが多数の知人に送られていたことを知った。男性は連絡の取れた知人らに、乗っ取り被害を周囲へ知らせるよう頼んだ。「子どもが遠征に行く時はお金を集めたり、みんなで協力したりする。知らない人からだったら無視するけど、知っている人だから無視できない」と、善意を悪用する手法に憤った。