「家族全滅」と2度絶望した父 対馬丸で姉と兄失った宮城嗣吉さん(84)
対馬丸で姉と兄失った宮城嗣吉さん 「家族全滅」と絶望した父

慰霊祭に出席した宮城嗣吉(しきち)さん(84)=那覇市=は、対馬丸に乗船していた姉ツル子さん(享年11)と兄嗣順(しじゅん)さん(享年9)を亡くした。

出征時の父の言葉

1944年に39歳で海軍に徴兵された父嗣光(しこう)さんは、出征の際に嗣順さんへ「長男だから家族を守ってくれ」と言い聞かせていたという。

宮城さんは当時の状況について、「父は『家族全滅』と2度絶望した」と話す。戦争に翻弄された家族の記憶が、慰霊祭の場で改めて語られた。