事故発生ペースが昨年を上回る
今年1月から7月15日までにマリンレジャー中の事故に遭った人は72人で、過去最多タイ(111人)だった昨年を上回るペースとなっている。特に観光客が多く、52人と全体の72%を占める。死亡・行方不明者も14人中12人が観光客で、命に関わる重大な事故が目立つ。
連休期間中の19日には名護市の河川と糸満市のビーチで相次いで事故が発生し、60代の男性観光客2人が死亡した。
シュノーケリング事故が最多
活動別ではシュノーケリング中の事故が最も多く、過去5年間に発生した事故の37%を占める。遊泳24%、ダイビング13%と続く。シュノーケリングは手軽に楽しめる人気のレジャーだが、事故者の8割以上が観光客で、ほとんどがライフジャケットを着用していなかった。シュノーケルに海水が入ってパニックになったり、体調不良で溺れるケースが多い。
近年増加しているのが専用ボードを使う「SUP」の事故で、沖に流され戻れなくなるケースが相次いでいる。離岸流など潮の流れは複雑で、器具を過信せず体力や技術力に合った楽しみ方が求められる。
悪条件での遊泳や増水事故も
波や河川の流れは天気に左右されやすいが、台風など悪条件でも「せっかくだから泳ぎたい」と遊泳する観光客が後を絶たない。宮古島市では先月、台風7号の影響で波が高くなる中、ビーチの岩場で身動きがとれなくなった観光客2人が救助される出来事があった。危険を顧みない行為は絶対にやめるべきだ。
本島北部の河川や滝では、上流での大雨による急な増水で行楽客らが取り残される事故もたびたび起きている。自然の力を安易に考えるべきではない。
県の取り組みと事業者の責任
県は今年4月から水上安全条例を改正し、カヌーやSUPなどの提供事業者に「水上設置遊具運営業」として届け出を義務付けたほか、海域レジャー事業者などへ事故防止策の強化を求めている。各事業者は安全なマリンレジャーの提供を心がけてほしい。
毎年マリンレジャーが活発になる7~10月は県の「水難事故防止運動期間」でもある。観光客への周知徹底など観光立県としての取り組みの充実が求められる。