那覇=台北線の機内食に沖縄の味 JTA社長が発信への思い語る
那覇=台北線の機内食に沖縄の味 JTA社長が思い語る

日本トランスオーシャン航空(JTA)の堀尾裕子社長は、那覇=台北線の機内軽食に沖縄の食文化を凝縮し、県外や海外の利用客に沖縄の魅力を届けている。沖縄に赴任して5カ月の視点から、地元の食やお盆の風習への思いをつづった。

沖縄のお盆と食の出会い

堀尾社長は、自身のお盆の原風景として祖父母の家の仏間を挙げる。ご先祖様の写真や、キュウリの馬、ナスの牛が供えられた仏壇、川から聞こえる迎え鐘の音を懐かしく振り返る。今年は初めて沖縄のお盆(旧盆)の準備を身近に体験し、スーパーに並ぶお重用の料理を見て「このごちそうを仕込む方々はどれほど大忙しか…!」と頭が下がる思いだったという。

売り場で出会った植物で編まれた小さな輪っか「ガンシナー」に、沖縄の行事の奥深さを感じた。沖縄に来て5カ月の間にも、あつあつのゆし豆腐や「たーんむ(田芋)」の滋味、冷たいぜんざい、農産物直売所での新鮮な地元食材との出会いに胸を躍らせている。

機内食に込める沖縄の魅力

そうした沖縄ならではの食の魅力を届けたいと、那覇=台北線の機内軽食に沖縄らしさを詰め込む。開発担当者らが地元のパートナー企業と「どうすれば沖縄の魅力を伝えられるか」と知恵を絞る一方、堀尾社長は試食のたびに「塩せんべいにチョコレート?!」といった驚きと発見を楽しんでいる。

「飛行中に一番良い状態でお届けできるか」「移動中のおなかに優しく喜んでいただけるか」を仲間たちが検討を重ね、心を込めて機内へ送り出す。利用客からの言葉に一喜一憂しながら、次のメニューを考えているという。

安全運航と食の発信の支え

食の魅力の発信も日々の安全運航も、現場で汗を流す仲間たちがいてこそ成り立つと強調。お盆を間近に控えた週末、利用客の大切な思いを乗せて「うちなーの翼」は空へ飛び立つと結んだ。