沖縄アクターズスクールで出会った女子高生4人組バンド「E’sekai(イセカイ)」が、結成から1年足らずで快進撃を続けている。2025年秋に結成され、10代アーティストの登竜門とされる「マイナビ閃光ライオット2026」のコピーバンドステージで全国優勝を果たしたほか、SNSの総フォロワー数は約15万人、人気ライブ映像は280万回以上再生されるなど、注目度が急上昇中だ。
異世界の4人が作る「いい世界」
バンド名には「個性が違う異世界の4人が集まりいい世界を作る」という思いが込められている。メンバーはドラムの愛音さん、ベース&ボーカルの心優さん、ギター&ボーカルの波美さん、ギターの結南さんの4人。以前から結南さんがギター、心優さんがベースを弾いていたことから、波美さんと愛音さんを加えてバンドを組むようアドバイスされ、結成に至った。
2023年に沖縄アクターズスクールへ入所し、歌とダンスのレッスンを重ねながらライブやミュージカルに出演してきた4人。今年4月にシングル「異世界」でデビューし、7月にはセカンドシングル「TRIGGER」を発表。今後も配信でのリリースを続けるという。
「歌って踊れる」が武器、全国優勝の喜び
バンドの特徴について、波美さんは「コンセプトは歌って踊れるバンド。演奏前や間にダンスを入れるのが、注目されるポイントだと思っています。私は結成が決まってギターを始めました」と語る。愛音さんも「私もドラムの経験はなく、結成することになってたたいてみたら楽しくてドラムをやろうと決めました」と振り返る。
「マイナビ閃光ライオット2026」については、愛音さんが「ステージは大きくて、たくさんのお客さまを前に緊張しましたが、とても楽しかったです」と述べ、結南さんは「コンテストに初挑戦しましたが、コピバンステージで優勝できてうれしかったです。勝ち抜いてきたバンドと同じ舞台に立った時はプレッシャーを感じながらも、楽しめました。注目されてフォロワーさんが増え、とても光栄です」と喜びを語った。
心優さんは「バンドを組みたくて楽器を始めたので、実現できてうれしいです。フォロワーさんが増えているのは、見てくださる方が増えているということ。やった~と喜びながらレベルを上げなければと思っています」と冷静に現状を受け止めている。
個性を尊重し合う4人、今後の目標
お互いのことをよく知る4人は、互いの魅力をこう紹介する。愛音さんは「元気で明るくてほめ上手な波美さん。頭が良くて、場を和ませてくれる人でもあります」と話し、波美さんは「ルックスが素晴らしい心優。ボケたら冷静にツッコんでくれますが、ネジが外れるとぶっ飛ぶ面白キャラでもあります」と笑う。
心優さんは「小さくてかわいくて小動物みたいな結南さん。実は仕切り役で、ミステリアスな雰囲気もあります」と評し、結南さんは「ドラム演奏が素晴らしい愛音。たたく時の表情もすてきです。パフォーマンスにストイックですが柔軟性もあり、困った時に歩み寄ってくれる優しさも」と称える。
今後の目標について、愛音さんは「いろんなライブでたくさんの経験をして稽古を積み、なんだこのバンドはと驚かれる存在になりたいです」と意気込み、波美さんは「オールマイティーな4人が集まる、最強のバンドを目指します。バラエティーに出演するなど、ソロ活動も頑張ります」と力を込める。心優さんは「演奏や歌で多くの人を元気にするバンドでありたい。個人では俳優やモデルとしての仕事にチャレンジしたいです」と話し、結南さんは「4人が作り出す唯一無二のパフォーマンスを磨き、見る方を幸せにしたいです。アートやファッションも興味があるので、私の好きなことを表現できる美術館を開くことができたら」とビジョンを描く。
現在、祭りや音楽イベントへの出演が増えているE’sekai。今月末には台湾に渡り、高校生バンドの音楽コンテストにゲスト出演する予定だ。10月18日には金武町まつり(金武地区公園)に出演し、11月9日には那覇市牧志の桜坂セントラルで開催される「Kubotypre【.What a Wonderful World!!26勝手に後夜祭】」第1部「沖縄の未来を担う若手の部」に登場する。バンド活動と個人の飛躍の両面で、今後も目が離せない4人だ。