沖縄県知事選が告示された27日、立候補した玉城デニー氏(現職)は那覇市の県民広場で第一声に臨み、「平和に懸ける思いを他候補に渡したくない」と述べ、3期目への決意を示した。午後6時40分ごろ、支援者らとガンバロー三唱で気勢を上げた。
3期目で目指す「ゼロ」の実現
玉城氏は「2期8年間、県知事としてさまざまな災害に対応する大きな役割と責任を求められた」と振り返った上で、3期目に向けて「給食費の完全な無償化や、病児医療のために必要な医療費の無償化など、さまざまなゼロを達成できる仕組みを作りたい」と抱負を語った。
一方、基地問題では「辺野古は絶対完成しない。絶対反対だ」と強調し、「普天間基地を返す条件に、那覇空港を提供することを認めない」と明言。さらに「那覇軍港の先行返還を実現するための要求を政府に突きつけていこう」と訴えた。
支援者ら「県民の意思で決める」と訴え
応援弁士として登壇した高良沙哉選対本部長は「ウチナーのことはウチナーが決める。私たちウチナーンチュが沖縄の未来を切り開くために、沖縄の政治を選び取る大きな戦いだ」と述べ、「自民党本部の介入で、今回の争点は明らかになった。権力言いなりの県政に陥らせてしまうのか、県民の意思で決める県政をつかみ取り続けるのか。ウチナーンチュのアイデンティティーをかけた戦いだ」と力を込めた。
新垣邦男選対事務総長は「台風の最中に『下地台風』まで起こってしまった。負けてはならない」と述べ、「高市政権は、そこまでやるのかと、恐ろしい政権だ。こういう政権に負けてはいけない。高市政権の操り人形になるような知事を生んではいけない」と危機感をあらわにし、「自信と勇気を持ち、県民のために先頭に立つ玉城デニー氏を再度、支持していこう。知事選はこれからだ」と支持を呼びかけた。
「誰1人取り残さない」社会へ
支援者代表の崎浜空音氏は「玉城デニー氏を推す理由が一つある。私がネットでたたかれ傷ついた日があった。そんな時にデニー氏から『あなたのまっとうな信念は届いていますよ』とメッセージが届いたことだ」と自身の経験を紹介。「そんなデニー氏だからこそ他候補に投票した人、女性、若者、性的少数者、障がいを持つ人を含め誰1人取り残さない社会を実現させてくれる」と期待を語った。
伊波洋一参院議員は「8年前、翁長雄志氏からバトンを受け継いだのが玉城氏だ。今回の第一声でも『辺野古は絶対に反対』と意思を示した」と述べ、「私たちは、81年前のあの体験を二度と起こさせないと誓った。この選挙は沖縄の平和がかかっている。1千万人を超える観光客や1兆円を超える観光収入も平和あってこそだ。平和を決して奪われないようにしていこう」と訴えた。