対馬丸事件から22日で82年となるのを前に、本年度新たに語り部となった安里さゆりさん(南風原町)と新川直正さん(那覇市)が20日、那覇市若狭の対馬丸記念館で、小中学生や遺族約40人に家族の体験を語った。子ども世代で共に63歳の2人が、記憶のつなぎ役を担う。
新たな語り部の誕生
安里さんと新川さんは、本年度から対馬丸記念館の語り部として活動を開始した。2人はいずれも対馬丸事件の生存者や遺族の子ども世代にあたり、親から聞いた体験を次世代に伝える役割を担う。
遺族や児童生徒への語り
20日の語り部活動では、小中学生や遺族を含む約40人が参加。安里さんと新川さんは、それぞれの家族が対馬丸事件で経験した出来事や、その後の生活について話した。参加者は静かに耳を傾け、戦争の悲惨さと平和の尊さを学んだ。
対馬丸事件は1944年8月22日、那覇市から疎開するため九州へ向かっていた学童疎開船「対馬丸」が米軍潜水艦の攻撃を受け、約1500人が死亡した悲劇。今年で82年を迎える。