2026年度沖縄タイムス伝統芸能選考会「太鼓の部」のグランプリ選考が20日、那覇市久茂地のタイムスホールで行われた。応募者11人全員が受験し、審査の結果、過去最多となる8人が入賞を果たした。
比嘉克之さん「師匠のおかげ」
読谷村の比嘉克之さん(26)は「師匠のおかげ」と入賞をかみしめた。最後の3曲目「加那よー天川」の出来が合否を分けるとみていた。伝統の「型」に沿わない「自由打ち」があり、「打ち過ぎても打たな過ぎてもだめ」と語り、師匠と時間をかけて練り上げたという。
見事グランプリ入賞を果たしたが、「ゴールではなくスタートとして技芸を磨く」と抱負を語る。小学校教員で、「芸能の素晴らしさを子どもたちに伝えたい」と意気込んだ。
選考評と入賞者一覧
神山常夫選考委員は「今回は受験者が増えたことを大変うれしく思っております。最上位であるグランプリ部門の審査においては、非常に高度な技術が求められますが、全体として素晴らしい演奏が展開されていました」と評した。
演目ごとの課題として、「すがい太鼓」では最後まで集中力を維持すること、「音取」ではかけ声(ヤ声)の出し方や間合の取り方が重要だと指摘。「こてい節」では太鼓単体だけでなく、ヤ声や笛の音色との調和が求められるとし、「加那よー天川」では細かなバチさばきや音の強弱、正確なリズムやテンポのコントロールが必要だと述べた。また、「自由打ち」のパートでは表現にもう少し変化や工夫が欲しいとコメントした。
入賞者は次の通り(敬称略、受験番号順)。
- 比嘉克之(26)=読谷村
- 上地舞樹(24)=読谷村
- 瀬良垣彩華(34)=金武町
- 小畑明加(23)=那覇市
- 仲嶺夕理彩(30)=浦添市
- 浦﨑弥生(49)=茨城県
- 﨑山用奨(17)=宮古島市
- 輕部あいり(26)=石垣市