「お前とは縁を切る」自衛隊OBの怒声、市民との摩擦から考える
「お前とは縁を切る」自衛隊OBの怒声から考える

「もうお前とは縁を切る!」――電話口から響いた激しい怒声に、思わずたじろいだ。相手は懇意にしてきた自衛隊OBの元陸将である。社会部の塩入雄一郎記者が、自衛隊と市民社会の摩擦について考える。

身内を守る「内向きの論理」と市民社会との摩擦

今回の怒声の背景には、2025年8月6日に宮古島市で起きた陸上自衛隊宮古警備隊長による市民への恫喝行為がある。写真には、市民(左)を恫喝する陸自の宮古警備隊長の姿が写っている。この出来事を巡り、自衛隊OBとの間で意見の相違が生じたことが、縁切り宣言につながったとみられる。

政治的中立性を巡る溝と意見に耳を貸さない姿勢

自衛隊内部には、組織を守ろうとする「内向きの論理」が存在する。市民社会の批判に対して、政治的中立性を盾に意見に耳を貸さない姿勢が見られるという。今回の宮古警備隊長の行為も、そのような組織文化の一端を示しているのかもしれない。

批判を遮断する壁ではなく「良識の番人」へ

自衛隊が市民社会との信頼関係を築くためには、批判を遮断する壁ではなく、良識の番人としての役割を果たすことが求められる。記者は、自衛隊OBとの葛藤を通じて、組織と市民社会の間にある溝の深さを実感したと綴る。