北中城村のシニアタレント事務所「きたプロ」がメディアで活躍中
北中城村のシニアタレント「きたプロ」がメディアで活躍中

北中城村と同村の観光協会が共同で運営する「きたなかぐすく芸能プロダクション」(通称・きたプロ)が、村内在住の65歳以上のシニアをタレントとしてCMやラジオ・テレビ番組に派遣し、「長寿の村」として知られる同村の魅力を発信している。

個性豊かな24人のタレントが所属

きたプロには、24人のタレントと「喜舎場ゲートボールサークル」「大城花咲爺会」の2団体が所属。ディレクターの米須壱成さんは「タレントとして活動することで、生きがいや活躍の場を与えることになればと思っています」と話す。過去にはテレビ番組で若手チームとゲートボール対決をした際、負けん気の強いシニアたちの野次に若手がたじたじだったというエピソードも披露した。

趣味を生かしたタレントたち

所属タレントは個性豊かで、99歳の最年長「とみこ」さんは50代から始めた三線が趣味で、米須さんにスカウトされたという。88歳の「アンコーケン」さんは8キロのダンベルを持ち上げるストリートワークアウトの伝導者だ。77歳の「すみれ」さんは沖縄絵手紙協会認定講師で、コーラスや生け花など多数の特技を持つ。66歳の「さくじぃ」さんはキャリア50年を超えるギターと弾き語りの名手で、「もともと村にはお世話になっていたので音楽で恩返しできれば」と語る。惣菜店で働く「あ~や~」さんは「おばが映画に出ているので、私も映画出演に挑戦してみたいです」と笑顔を見せた。

官民連携で発足、3年目にメディア注目

同事務所は、女性長寿日本一を掲げた「美寿(ミス)きたなかもぐすく」という80歳以上の女性を観光親善使節に任命する取り組みを前身とする。長寿記録が途切れたことを機に、官民連携で男女問わず元気なシニアをPRしようと立ち上がった。米須さんは「最初の一年はスカウトの年でした。老人会の定例会や敬老会に顔を出して、地道に声をかけ続けたんです」と振り返る。1年目で10人に増え、2年目には「プロダクションに入りたい」という声も出始め、3年目の現在は県内のテレビや新聞社からの取材が続いている。

米須さんは「個性的なタレントさんが既に大勢いらっしゃるので、オリジナルドラマやSNSを活用した動画など、一人一人にスポットライトが当たるようなしくみを作りたいですね」と今後の展望を語り、シニアたちの「地域を盛り上げたい」という思いとともに、北中城村の長寿を発信し続けている。

出典:ryukyushimpo.jp