「暮らしの情景」をテーマにした日本画を審査する「第11回菅楯彦大賞」(鳥取県倉吉市主催)で、北谷町の画家・仁添まりなさん(33)の「甦りし琉球競馬」が大賞に輝いた。作品は倉吉市が150万円で買い上げる。
3年の歳月をかけた大作
同賞は推薦委員による指名応募制で、全国から33点の出品があった。仁添さんは梅崎晴光著「消えた琉球競馬」に感銘を受けたのを機に制作を開始。沖縄こどもの国で開かれた琉球競馬の催事を実際に見て、走る姿の美しさを競う琉球競馬の復活をテーマに描いた。
モデルは、本に登場する幻の白い宮古馬「ヒコーキ」と、こどもの国にいる赤みを帯びたベンガラ色の与那国馬「どぅなん」。ベンガラ色は首里城の瓦と同じ土を顔料として使用している。
高く評価された描写力
画面の密度や描写力などが高く評価され、「人物の衣装や扇子など琉球の文化を盛り込み、大賞にふさわしい」との講評が寄せられた。
沖展絵画部門で準会員の仁添さんは、前回も出品し入選していた。「取材から絵の完成まで3年かかった。学芸員や専門家など多くの人の協力のおかげ」と語った。作品は京都文化博物館で4日から9日まで、倉吉博物館で9月5日から10月18日まで展示される。