うるま市の電照菊農家で銅線盗難、被害額250万円「立て直すのは無理」
うるま市の電照菊農家で銅線盗難、被害250万円

【うるま】うるま市内の電照菊の農地で、銅線が盗まれる被害が10月に入っても続いている。10月1日には、市石川の兼島兼正さん(44)の農地で本線75メートル、支線約700メートルが盗まれ、電柱5本も倒された。6万本の菊の栽培を計画していた畑で、被害額は約250万円に上る。

復旧には100万円、農家は「許せない」

兼島さんによると、銅線の設置費は30万円だったが、その後の銅の値上がりで復旧には100万円かかるという。兼島さんは「立て直すのは無理。出荷できないと人件費を払えず、従業員を減らさないといけない。生産量がさらに減って負の連鎖が続く」と肩を落とし、「許せない」と憤っている。

市は防犯カメラ設置を検討、防災無線で注意喚起

兼島さんは市に防犯カメラの設置を求めている。市は10月末まで週2回、防災無線で農家に注意を呼びかける。

県内で銅線盗難が急増、需要期に大打撃の恐れ

JAおきなわによると、県内の電照菊は主に正月用と3月春の彼岸用に栽培スケジュールが組まれており、需要期は10日間程度と非常に短い。担当者は「電線切断の被害で電気の供給が途絶えると、茎が十分に伸びないまま花芽がついてしまい、商品価値のある長さに達しないほか、意図しない時期に開花してしまう。最も需要が高まる正月や彼岸の市場に出荷できなくなる可能性もある」と話す。

県花卉園芸農業協同組合によると、電照菊の銅線盗難は沖縄本島全域で急増しており、昨年8月からの1年間で8市町村で32件発生、被害農地は約8万平方メートルに上る。これとは別にJAおきなわも4月以降、4市村で17件の被害を把握している。

出典:www.okinawatimes.co.jp