元交際相手の男性からストーカー被害に遭っていたアルバイトの女性(23)が9月30日、宜野湾市嘉数の集合住宅敷地内で刃物で首などを刺されて死亡した事件で、沖縄県警は1日、女性の死因が失血死だったと発表した。同日実施の司法解剖で断定した。女性の体には首のほか、腕などにも刃物による傷が複数あった。
司法解剖で判明、防御創の可能性も
司法解剖によると、首の傷は刺して切られた「刺切創」で、この傷からの失血が直接の死因となった。県警は腕の傷について、襲われた際に身を守ろうとした防御創の可能性があるとみて調べている。
1日午前8時すぎには、ストーカー事案を所管する県警生活安全部の喜納啓信部長らが現場を訪れ、状況を確認する姿も見られた。
元交際男性は病院搬送、逃走の経緯
県警が関与を調べている元交際相手の男性は、事件後に那覇市真嘉比の集合住宅で首に傷を負った状態で発見され、病院に搬送された。県警によると入院中で事情聴取はできていないが、命に別条はない。回復を待って事件との関わりを聴取する方針だ。
男性は真嘉比で発見される前に、約1キロ北方の国道330号を車で走行中に警察官が見つけ、停止を求められたが、発見現場方面に逃走していた。
レンタカーと刃物を押収、自殺図った可能性
県警は1日、男性が使用したとみられるレンタカーの軽自動車と、発見現場にあった血痕のついた刃物を押収した。発見時、運転席には血痕が残り、天井の一部は高温で溶けたように垂れ下がっていた。関係者によると、男性が自殺を図った可能性がある。
女性は2025年12月にストーカー被害を県警へ相談。県警は今年2月、ストーカー規制法に基づく「禁止命令」を男性に発令していた。