航空業界への憧れが第1志望に
沖縄国際大学法学部地域行政学科4年の津波京佳さん(21)は、大学3年生の6月に沖縄市の沖縄アリーナで開かれた合同企業説明会に参加したのが就活の始まり。数社の説明を受けたが、客室乗務員から直接話を聞けた航空業界に憧れと興味を抱き、第1志望に決めた。
夏休みにはオープンカンパニーに参加。先輩社員に質問したり、客室乗務員を志す学生たちと知り合ったりして充実した時間を過ごした。最も印象に残っているのは、航空機内を再現した模型で行われた火災訓練。「いきなり緊張感あふれる場面に出くわし、面食らいました。ただ、真剣な表情で取り組む姿に、お客さまの命を守る本気度が伝わり、素直にかっこいいと思いました」と振り返る。華々しく見える反面、責任のある仕事だと理解できたという。
約30社のオープンカンパニー・インターンシップに参加
応募者が多く競争率の高い職業と知り、「内定を取れたら奇跡くらいの気持ち」で他の業種も調べた。3年生の夏休みは航空業界以外にも観光、不動産、食品、物流など約30社のオープンカンパニーやインターンシップに参加。オンラインで1時間の説明のみの企業もあり、それほど苦にはならなかったという。
航空業界を目指すには英語力が必要だ。3年生の9月からTOEICの勉強に集中し、就活はいったん休止。年が明けた1月に目標点に達すると就活を再開した。夏休みにオンライン参加した県外企業からは早期選考の案内があり、「促されるような感じで受験しました」と話す。オープンカンパニーでは商品の売り込み方をテーマにしたグループディスカッションがあり、最終的にグループの意見をまとめて発表した。採用担当者に確認したわけではないので、評価されたかどうかは分からず、参加者全員が早期選考の対象だった可能性もあるという。
自己分析とキャリア支援課の活用
早期選考は1月にエントリーシート(ES)提出、2月に面接、3月に2社から内定を受けた。対策の中心は自己分析だ。志望動機や自己PRで必ず質問されるため、就活が終わる7月まで何度も繰り返し、自分の過去を振り返り「自分とは何か」を深掘りした。
自分史ノートには小学生から大学生までの思い出を書き出し、経験した出来事とその時の感情を並べることで、自分の考え方や人となりを把握。同時に大学のキャリア支援課へ週1回通い、キャリアコンサルタントの面談を受けた。キャリアコンサルタントから「面談で聞きたいことをまとめるなど、事前準備が万端。これはあなたの強みだよ」と言われ、視界が開けたように自分への理解が進んだという。
「友だちといる時は楽しい雰囲気を大切にしたいので、キッパリとした決断はせずふわふわしていました。でも、夢を叶えたい就活ではストイックにできるんだと考えるようになりました」と語る。友人に他己分析を頼んだり、母親に幼い頃の話を聞いたりして、ESや面接の回答を磨き上げた。キャリア支援課にはESの添削や面接練習でも対応してもらい、感謝しているという。
内定後も第1志望へ
3月に2社から内定を得た後も、「第1志望の航空業界の就活が始まったばかりで、これからが本番という気持ちでした」と続けた。内定があったことで気持ちにゆとりが生まれ、内定までの流れを一通り経験できたことで、その後の採用試験でも落ち着いて対応できた。ただ、「他の学生より先に始めていたので、就活の期間が長くなったのは少しきつかった」とも明かす。
航空業界の採用試験は5月に始まり、7月には2社から内定を受けた。結果的に航空業界2社を含む4社から内定を獲得した。
後輩へのアドバイス
これから就活をする学生に向けて「自分自身をより深く知ることができる貴重な機会です。まずは楽しむことがもっとも大事だと思います」とエール。その上で「面接でも面接官との出会いを楽しむ気持ちで取り組んでほしいです。自分らしく笑顔で臨めば、その思いはきっと相手にも伝わるはず。自分を信じて最後まで頑張ってください」と話した。