大型で強い台風30号は10月23日正午現在、西表島の南約210キロの海上を暴風域を伴い北北西へ進んでいます。中心気圧は955ヘクトパスカル、最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルです。
先島諸島で記録的な暴風と大雨
台風の接近に伴い、与那国空港では23日午前2時5分に最大瞬間風速41.7メートル(北東の風)が観測されました。これは2009年からの統計観測で10月として1位の記録です。また、22日午前0時からの降水量は23日午前10時までに沖縄本島北部の各地で100ミリを超えています。
台風30号は24日にかけて、強い勢力を保ったまま先島諸島へ非常に接近し、その後は北上して東シナ海方面へ進む見通しです。先島諸島では猛烈な風や大雨、うねりを伴う高波、高潮のほか、線状降水帯が発生するおそれもあり、土砂災害への厳重な警戒が必要です。
AI予測と従来モデルで進路に大きな差
今回の台風30号では、気象庁が発表する従来の物理モデルとAI予測モデルの進路の違いが各メディアで取り上げられました。沖縄に接近する数日前の段階で、物理モデルは台湾付近から中国大陸方面への進路を予測した一方、AIモデルは沖縄付近から北東方向へ進路を変えて本州付近へ向かうと予測していました。
これだけ大きな差が出るのは、台風が高気圧の動向や台風自身の動きによって、数日後の予測に大きな幅があるためです。台風の情報は常に最新のものを入手することが大切です。
沖縄の産業まつりが9年ぶりに中止
台風の接近に伴い、23日から25日に那覇市の奥武山公園で開催を予定していた「第50回沖縄の産業まつり」は、全日程が中止となることが事前に決定しました。中止は2017年以来、9年ぶりです。
2017年は台風22号が10月24日にフィリピンの東で発生し、その後北上を続け、28日に沖縄本島を通過しました。この際、沖縄本島地方では暴風となり、海上では波高が6メートルを超える大しけとなりました。負傷者や住宅の一部損壊、停電などの被害が報告されています。沖縄への台風の月別接近数は1951年からの統計によると10月は平均1.1個です。
11月上旬は晴れと曇り、寒暖差に注意
11月8日までの天気と気温の予想では、台風30号が通過した後の10月27日頃に気温が低くなる予想が出ています。これは一時的で、翌日にはまた気温が高くなる見通しです。天気は晴れたり曇ったりの日が多くなりそうです。
また、沖縄から遠く離れたマーシャル諸島では熱帯低気圧が発生し、台風に変わる見込みです。本日時点では、この先は沖縄から離れた海上を進む予想となっています。
25日にかけて台風の中心は次第に沖縄地方から離れる見込みですが、各地とも天気は回復するものの、しばらくは強い風とうねりを伴う高波に注意が必要です。