サンゴ礁の海が広がる石垣島南部の宮良湾。絶景を一望できる丘の上に、本格イタリアンを味わえる店「あんつく イタリアンカフェ」がある。店名の「あんつく」は、八重山方言で伝統民具の「編袋」を指し、「地域の人が交流し合う場所になってほしい」との思いを込めたという。
開放的な木造店内で提供
2022年12月にオープンした木造の店内はバリアフリーで、天井高が約7メートルあり、開放感いっぱい。木のぬくもりが感じられ、広い窓から差し込む自然光の中で食事を楽しめる。
厨房では石垣市出身の玉吉栞梨店長(30)が腕を振るい、月替わりやオリジナルのメニューを考案している。
故郷で店を任されるまで
玉吉さんは市内の高校卒業後、東京の調理師専門学校に進学。当初はパン作りに興味を抱いていたが、イタリア料理に魅力を感じるようになり、卒業後は都内の専門店などで修行を重ねてきた。
転機となったのは、石垣で木造建築を手がける父が宿泊と飲食ができる施設を建設したこと。店を任されることになり、古里に戻った。
自慢のパスタと人気メニュー
自慢のパスタの一つは、魚介類を使ったズッパベースの「ペスカトーレ」(1350円)だ。ムール貝、エビ、イカ、ブラックオリーブなどの具材に、爽やかな酸味が特徴のケイパーが掛け合わされ、うまみを引き出している。
一般的な麺の量は90~100グラムほどだが、満足してほしいとの思いから125グラムに増やしている。季節に合わせた月替わりのパスタやピザ、手作りドルチェも人気だ。
開業から間もなく4年。常連客も順調に増えてきた。「これからも地域に根差し、地元の人たちに愛される店に育てていきたい」と玉吉さん。笑顔で展望を語った。
【お店データ】火・水曜定休。営業は平日午前11時~午後3時、土日祝日は午後6時まで。事前の予約がお勧め。所在地は石垣市宮良1021の1、電話0980(87)6906。