世界自然遺産登録から5年を迎えた西表島。観光客は増加の一途をたどるが、その恩恵は地域に十分に行き渡っていない現状が浮き彫りとなった。
「ザル経済化」と警鐘
長年、西表島で自然観察ガイドを務める西表エコプロジェクト代表の森本孝房氏(69)は「この5年で島は一気にザル経済化した」と指摘する。遺産登録を機に、島外の個人事業者や大手旅行会社が石垣島を起点とした日帰りツアーを拡大。島内での宿泊や飲食などの消費が伴わず、地域経済に恩恵が漏れ出しているという。
自然保全と定住の両立模索
観光活況が続く中、地域経済と自然保全のバランスをどう取るかが課題に。島民の定住を促す循環型の経済モデルが模索されている。