1609年の薩摩侵攻に直面した琉球国王・尚寧を描く琉球放送(RBC)の琉球歴史ドラマ「尚寧~The Sun Will Rise Again~」が11月4日午後9時から放送される。首里城正殿の復興に合わせて制作された同シリーズの第4弾で、毎週水曜午後9時に全5話が放送される。
主演は読谷村出身の津波龍人さん
尚寧は浦添尚家の出身で、25歳で王位に就いた。王位継承を巡る対立や外部勢力の圧力に苦しみながら、琉球の存続を模索する人物だ。尚寧を演じるのは読谷村出身の俳優、津波龍人さん。映画「木の上の軍隊」「STEP OUT~にーにーのニライカナイ」などに出演している。
津波さんは琉球歴史ドラマシリーズのファンで、出演を熱望していた。「せりふが一言でもいいから携わりたかった。まさか初出演が主演になるとは思わなかった」と振り返る。役作りでは尚寧ゆかりの地を訪ね、資料や映像を調べたという。武力で勝利する英雄ではなく、国を守るために「戦わない」という決断を迫られた尚寧を、「国を守りたいという強い信念があり、人を引きつける力を持った人物」と捉えた。
妻アオリヤエ役は清島千楓さん
妻のアオリヤエ役は県出身の俳優、清島千楓さん。カロリーメイトのCMに出演したほか、岡田利規作・演出の舞台「未練の幽霊と怪物」などで活躍する。清島さんはアオリヤエについて「聡明で琉球への愛にあふれた人」と語る。女性が学ぶことを制限された時代にあっても、知識を身に付け、国のために役立てようとする姿勢に魅力を感じたといい、「頭の良さと学ぶ姿勢は私も見習うべきだと思った」と話す。
首里城復興がテーマの一つ
津波さんは「400年前の人々も、今の私たちと同じように喜び、悩み、葛藤していた。この島を愛して生きた人たちを身近に感じてほしい」と語る。清島さんも「琉球への愛は今も昔も変わらない。そんな気持ちで見てほしい」と呼びかけた。
土田豪介監督は「今回のテーマの一つは首里城の復興だ」と説明。「再建される建物だけでなく、そこにいた人たちや、琉球王国の歴史や文化に関心を持ってもらうきっかけになる作品になれたらいい」と語った。(社会部・真栄里泰球)