名護市辺野古沖で3月に起きた小型船転覆事故で亡くなった同志社国際高校(京都府)2年の武石知華さん=当時17歳=の両親が17日、県庁で古謝玄太知事と面談した。両親は県内で行われる修学旅行の安全確保やガイドラインの整備などを求めた。
知事「二度とこのような事故を起こさせない」
知事は「事故の教訓を今後の県政に生かし、二度とこのような事故を起こさせない強い思いを持って、修学旅行における安全管理の徹底や、子どもたちが安心して学べる環境づくりを進めたい」と応じた。沖縄県知事が両親と面談するのは事故後初めて。
面談は非公開で約30分行われ、その後、両親と古謝知事が記者団の取材に応じた。
3点の要望と遺族の訴え
両親は、①修学旅行の安全確保と安全管理の実態把握、ガイドラインの整備②体験活動を提供する団体の登録や保険などを確認できる仕組みづくり③沖縄が安心して修学旅行先に選ばれ続けるための取り組み―の3点を要望した。父親は「登録のない主体が子どもを船に乗せることが二度と起こらないようにしてほしい」と訴えた。
さらに父親は「沖縄は知華が最後にいた場所です。全国の子どもたちが沖縄で学び、たくさんの思い出を持って無事に家に帰る。その当たり前のことが確実に行われてほしい」と述べた。
今後の検討と対応
古謝知事は、県や観光関連団体などでつくる「県修学旅行推進協議会」で、受け入れ団体や事業者が守るべきことをガイドラインとしてまとめられるか議論したいと述べ、今後も両親らと連絡を取り、検討状況を伝えるとした。