9月上旬の深夜、記者のスマートフォンに政府関係者からのチャットが暗号化メッセージアプリ経由で届いた。そこには「沖縄の水を、沖縄の人々で守り抜く時と思います。沖縄は日本の民主主義の最後の砦(とりで)です」と記されていた。読んだ瞬間、その熱量に胸を打たれた。
普天間飛行場のPFAS問題を追う
このメッセージは、沖縄の水を巡る一連の報道に関連して寄せられたものだ。米海兵隊普天間飛行場では、2019年12月に格納庫内でPFASを含む泡消火剤が漏れ出していたことが、情報開示請求により明らかになっている。
本紙は秋の新聞週間に合わせ、現場からの報道をシリーズで展開している。今回はその中編として、PFAS問題を追及する記者の覚悟と、沖縄の水を守ろうとする意志の共有について報じる。
後発記事でも大きく扱う意義
他紙が先に報じたテーマであっても、沖縄の水と人々の暮らしに関わる重大な問題として、本紙は後発記事でも大きく取り上げる方針だ。その姿勢が、政府関係者のメッセージにもつながったとみられる。
沖縄の水をめぐる問題は、今後も継続的に追及していく必要がある。記者の胸に刻まれたその言葉は、報道を続ける上での原動力となっている。