那覇市のホテルで女性が殺害され、在沖米海兵隊員の男が4日に強盗殺人容疑で逮捕されたことを受け、市民有志らが同日、那覇市の県民広場で緊急集会を開いた。約160人が集まり、米兵の関与が疑われる事件が再び起きたことに、憤りや悲しみの声を上げた。
黙とうとプラカードで抗議
参加者は「#MeToo」「私たちは黙らない」などと書かれたプラカードを手に、亡くなった女性に思いを寄せた。約1分間の黙とう後、参加者らは次々と思いを訴えた。
「また沖縄に住む女性の命が奪われた」
宜野湾市出身の富田杏理さん(46)は「また沖縄に住む女性の命が奪われてしまった」と、声を詰まらせ悔しさを語った。富田さんは、米兵の事件が沖縄で繰り返し起きていることを世界に伝えようと、SNSを使い今回の事件を英語で発信した。しかし、投稿には「いつも起きているわけではない」という返信があったといい「大きな事件しか認知されていない。みんなで力を合わせて伝えていかないといけない」と訴えた。
参加者からは怒りと悲しみの声
「県民は何回、悔しい、悲しい思いをしなければいけないのか」「被害を子や孫たちに絶対繰り返させたくない」―。時折声を詰まらせながら、参加者は悔しさや悲しさを訴えた。ある参加者が「被害者は悪くない。悪いのは加害者だ」と訴えると、「そうだ」という声や拍手が起こる場面もあった。
亡くなった女性と同年代の参加者もいた。那覇市に住む女性(33)は「年齢も、住んでいる場所も近く(被害者は)私だったかもしれない。まだこんなことが起きるのか」と衝撃を語った。
30代の男性=那覇市=は「父親として、この状況を何とか変えていけないか」と考え、0歳の娘を抱えて参加した。「被害者や加害者の事情を詮索するのではなく、今後の対策に話の論点がいってほしい」と願った。
事件事故の被害相談先には「沖縄被害者支援ゆいセンター」などがある。