日本トランスオーシャン航空(JTA)社長の堀尾裕子氏は、コラム「オフィスの窓から」の最終回で、沖縄を中心にした地図の見方や、船と飛行機の関係について思いを綴った。
船と飛行機の深い関係
堀尾氏は、海と空の近くで働くようになり、船が飛行機の大先輩であることを思い出したという。ノットやマイル(海里)、機体を「シップ(SHIP)」と呼ぶなど、航空業界で使う言葉の多くは船由来だと説明する。
島々を渡る主役が船と飛行機である沖縄に着任してから、まだ一度も船に乗れていないという。その経験が「ものの見え方」を変えたと振り返る。
沖縄中心の地図が示す視点
堀尾氏は、これまでの「ものの見方」への自信が、沖縄で「いつもと違う地図」を見た時に崩れたと語る。そこには「沖縄が中心」の地図が描かれており、「ここに立つとこんなふうに見えるんだ!」とハッとさせられたという。
東京にいた頃は無意識に「いつもの地図」で周りを見ていたが、沖縄を中心に眺め直すと、本州が北側に退き、目の前には海を挟んだ隣街のように、豊かな文化を持つアジアの都市や島々が近くに広がって見えると述べている。
遠くまで見渡す「広さ」でも、上から見下ろす「高さ」でもなく、ただ「どこに立ってぐるっと見るか」という立ち位置の違いだと強調。「日本の南の端だと思っていた場所は、船や飛行機が笑顔と想いを行き交わせる、すてきな海と空の交差点でした」と語り、安全と笑顔のために汗を流す社員たちの姿が自慢だと述べた。
コラム最終回と今後の抱負
日曜日の朝に重ねてきたこのコラムは、今回でいったん最終回となる。堀尾氏は「半年間、温かくお付き合いいただき本当にありがとうございました」と読者に感謝を伝えた。
「立つ場所を変えてみたら、新しい出会いとワクワクの可能性が無限に広がっていた-。この発見を胸に、ご利用いただいたお客さまに『やっぱりJTAがいいね』と言っていただけるよう、社員と一緒に全力で取り組んでいきます」と抱負を語る。
近いうちに、大先輩である「船」の旅にも出かけてみようと考えているという。最後に「これからもどうぞ、ゆたしくうにげーさびら」と沖縄の言葉で締めくくった。
2026年度上半期は今回で終了し、次回は新執筆者を紹介する予定。