沖縄ラフ&ピース専門学校(那覇市)は、楽器演奏やパソコンでの音楽制作(DTM)などを学ぶ「ミュージックコース」を新設し、来年度入学の生徒募集を始めた。県内の専修学校(高等課程・専門課程)で、実践的に音楽を学べるコースは初めてとなる。
2つの専攻で基礎から応用まで対応
コースは「ミュージシャン専攻」と「クリエイター専攻」の2つで構成される。ミュージシャン専攻ではギター、ベース、ドラムなどのバンドサウンドの楽器を中心に演奏技術を磨く。クリエイター専攻ではDTMやレコーディング、音響技術を学ぶ。生徒のレベルに合わせ、基礎から応用まで対応する予定だ。
同校の廣瀬郁哉校長は「沖縄で音楽を学びたいという人のための環境を整えたい」と話し、「『音楽をやってみたかったけどずっとできなかった』という人のために、基礎から学ぶ授業もしっかり提供したい」と述べた。
てんぶす那覇にスタジオ、楽曲配信も可能
那覇市松尾にある同校のほか、てんぶす那覇内に新設した専用の音楽スタジオとレッスンルームでも学ぶことができる。同校を設立した吉本興業のグループレーベルからの楽曲配信も在学中から可能となる。
従来から同校では、ヴォーカリストコースや音響テクノロジーコースの授業の一環としてDTMや音響技術を学ぶことはできた。今回、これらのカリキュラムを生かしつつ発展させることで、より本格的にミュージシャンやクリエイターを育成できる環境を目指す。
選んだ専攻以外の授業も横断的に選択でき、動画の撮影編集やイベント制作、芸能マネジメント、エンターテイメントビジネスなども学べる。ミュージシャンとしてのあり方を多角的に深められる点も強みだ。
独学が広がる時代に学校の価値
YouTubeやAIの充実により、独学で楽器演奏やDTMの知識や技術を身に付ける環境は飛躍的に向上した。それでも、対面で学ぶ学校という場だからこそ生み出せる価値があると廣瀬校長は言う。
「音楽などのエンターテイメント業界に進みたいという人はもしかしたらクラスに1人、学年に1人ぐらいかもしれません。本校は、沖縄中からそういった人が集まり、仲間と一緒に活動や表現をし合える居場所でありたい」と語った。バンドを組めるメンバーや、ジャケット画像を描いたりミュージックビデオを作ったりする仲間との出会いも期待できるとしている。