就職活動のスタートで出遅れたものの、企業説明会や会社訪問を積極的に重ねた沖縄キリスト教学院大学英語コミュニケーション学科4年の石川結望さん(22)が、国内大手メーカー専門商社を含む6社から内定を獲得した。石川さんは「スタート時点の焦りが良い結果につながった」と振り返る。
出遅れからの巻き返し
石川さんが就活を始めたのは大学3年生の1月。多くの同級生が夏休みにインターンを受け、早期選考で内々定を得ている友人もいる中でのスタートだった。「何から手を付けてよいのか分からず、焦りながらのスタートだった」と話す。
巻き返すには足で稼ぐしかないと覚悟を決め、合同企業説明会だけでなく、企業が個別に開催する説明会も探し出して参加。説明会を開催していない企業には電話で問い合わせて会社訪問も行い、合計で30社の説明会に参加した。
志望動機の明確化と7社への一斉応募
業界や企業ごとのやりがい、働き方、待遇を学ぶうちに、志望動機がはっきりしてきた。「いろいろな挑戦ができる総合職で、ワークライフバランスが実現できそうな企業」に絞り、確実に内定を得るため一気に7社へ応募した。
自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、教職課程で学業とアルバイトを両立した経験を中心にまとめた。中学・高校の英語に加え、通信制大学で小学校の免許取得を目指していたことや、学習塾と基地内レストランでのアルバイト経験をPR材料にした。企業の採用活動解禁となる3年生の3月には、どの企業にも応募できる状態に仕上げていた。
面接での積極性とスケジュール管理
企業説明会や会社訪問では必ず手を挙げ、具体的な業務内容や求める人材、他社と比べた良い点など、時間が許す限り質問した。この姿勢が積極的と評価され、社会人とのコミュニケーションにも慣れ、面接での緊張も軽減されたという。
7社同時の受験は、1日に2回の面接があるなど体力的にも精神的にも厳しかった。石川さんは「気持ちの切り替えを重視した」と話し、ToDoリストをスマホ画面に常に表示し、終わったスケジュールにチェックを入れて区切りをつけていた。また、忙しくても食事をしっかり取り、早寝早起きや手洗い・うがいといった生活習慣を整えた。採用試験の時期は教育実習と重なり、スーツ姿で授業を受けたり、授業の合間にESを書いたりと多忙だったが、「今では良い思い出」と語る。
後輩へのアドバイス
これから就活を始める学生に向けて、石川さんは「とにかく動くこと」と助言する。「就活は誰もが初めてで、分からないことだらけなのは当たり前。行動することで、何が分からないのかが見えて、次の行動に進める」と話す。
さらに「周りを頼ってほしい」と強調。大学のキャリア支援課にはほぼ毎日通い、分からないことを教えてもらい、多くのアドバイスを受けたという。「恥ずかしがっているヒマはありません。とにかく動いて、頼って、自分なりの成果をつかんでほしい」とエールを送った。