開催中の第108回全国高校野球選手権沖縄大会で、沖縄尚学の背番号11、久髙大瑚が存在感を高めている。ここまでの3試合すべてに登板し、うち2試合で先発。13回と3分の1を投げて19奪三振、四死球2、無失点という内容で、直近の準々決勝では最速149キロを計測した。
力感ないフォームから直球が「ピッ」
172センチ、65キロと小柄ながら、力感のないフォームから伸びのある直球と切れ味鋭い変化球を繰り出し、打者を翻弄する。その姿は、高校生離れした体格を持ち、最速150キロを誇る剛腕エースの末吉良丞とは対照的だ。2人とも同じ3年生左腕だが、比嘉公也監督も「タイプは真逆」と評する。
全国制覇の陰で長期離脱1年、腐らず蓄えた力
一方で、久髙は昨春のセンバツで登板して以降、公式戦のマウンドから長らく遠ざかっていた。これほどの実力と個性を併せ持つ投手が、なぜ約1年にわたって表舞台から姿を消していたのか。最後の夏、なぜ急速に台頭してきたのか。本稿ではその背景を取材した。
復活左腕が支える投手王国 未知の領域へ
投手王国にまた一人、頼もしい戦力が加わった。むしろ「復活した」という表現が正しいだろう。久髙の復活は、夏の大会を戦う沖縄尚学にとって大きな力となる。