大型で非常に強い台風30号は23日、与那国島の北西約70キロの海上を時速20キロで北北西に進み、先島諸島は丸1日以上、暴風域に入った。同日午後2時41分には西表島(竹富町大原)で10月の観測史上最大となる最大瞬間風速51.7メートルを記録した。
記録的な暴風と大雨
気象庁によると、台風は24日にかけて非常に強い勢力を維持したまま八重山地方にかなり接近。与那国島地方では24日夕方まで暴風が続く予想で、影響が長引く恐れがある。
竹富町、与那国町、宮古島市にはレベル4の土砂災害危険警報が発表され、宮古空港では24時間で348ミリの大雨を観測した。沖縄気象台は、先島諸島では線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあるとして警戒を呼びかけている。
人的被害と停電
宮古島市平良下里では22日夜、70代女性が自宅駐車場で強風にあおられて転倒し、右大腿骨を折る重傷で入院した。
沖縄電力によると、23日午後10時現在、石垣市や竹富町、宮古島市などで計1万5520戸が停電している。石垣市、宮古島市、竹富町の避難所には同日午後10時現在、53人が避難している。
今後の見通し
23日午後10時現在の中心気圧は945ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。
竹富町にはレベル4の高潮危険警報も発表され、24日朝にかけて潮位が高くなる見込みで、気象台は高潮や波浪による浸水などへの警戒を促している。
八重山地方に22日午後4時10分、宮古島地方に同午後5時45分に発表された暴風警報は30時間以上継続。台風は24日、北西から北北東へ進路を変え速度を落とすことから、暴風が長引く恐れがある。宮古島地方と石垣島地方は昼過ぎまで、与那国島地方は夕方まで暴風が続く見込みだ。